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About

山水東京は、東アジア特有の思想である山水をテーマに、現代の芸術と社会について考えるコレクティブです。山水は、山水画や枯山水に象徴されるように古典的な主題と思われがちですが、根底にある人間の非主体性は、現代に生きる私たちに多くの示唆を与えてくれます。

山水東京を主宰する近藤亮介は、これまで欧米のランドスケープ史を研究する傍ら、中国風水術や日本庭園のフィールドワークを通して、東アジア在来の自然の捉え方に関心を持ってきました。西洋の「ランドスケープ=風景」が人間(主体)と自然(客体)を二項対立で捉えるのに対して、東洋の「山水」は万物の流転の中に人間も自然も主客未分化なまま存在すると考えます。

そのような自然・風景の枠に収まらない山水の視点は、西洋近代的な価値観が行き詰まりを見せる現代社会にも有効だと思われます。山水東京は、ユニークな方法で山水の世界観を探究しながら、芸術と社会の新たな関係を構築したいと考えています。

Exhibitions

  • それぞれの山水 Individual Sansui

    石井友人 / 高嶋晋一 + 中川周 / 槙原泰介 /水木塁
    企画 : 近藤亮介(美術批評家)
    2020年2月15日(土)- 3月8日(日) 12:00-19:00 金・土・日・祝のみ開催

    Concept

    この度、駒込倉庫にて4組の作家によるグループ展「それぞれの山水」を開催いたします。

     本展を企画した近藤亮介は、これまで欧米のランドスケープ史を研究する傍ら、中国風水術や日本庭園のフィールドワークを通して、東アジアに根差した自然の捉え方に関心を持ってきました。西洋由来の「ランドスケープ=風景」は、人間(主体)の存在を前提としているのに対して、中国発祥の「山水」には人間の所在がはっきり認められません。それは、山と水が目に映ずる世界というより、むしろ万物の両極性――陽と陰、静と動、有形と無形など――の象徴であり、すべての連鎖の中に人間も自然も主客未分化なまま存在すると考えられているからです。

     そのような山水の視点は、東アジアの自然観に留まらず、グローバル化の進む芸術や社会を考える上でも示唆に富んでいます。例えば、近代の芸術モデルが主従関係と見なしてきたオリジナルと複製は、相補関係として再解釈されるでしょう。また、人工知能やバイオ技術が揺るがす人間の主体性は、そもそも所与のものではないかもしれません。つまり山水は、単なる西洋近代批判やナショナリズムの方便ではなく、近未来を思考するための開かれたキーワードとなり得るのではないでしょうか。

     本展に参加する4組の作家は、表現手段も関心もさまざまですが、日常にありふれたものを直観し、素材=物質との身体的な関係を通して、自らを他律的思考へ投げ入れる点で共通します。彼らがそれぞれの方法で喚起する世界は、思考に先行して物質・行為が存在し、人と自然が混淆する「トポス=場所」としての山水といえるかもしれません。本展は、そうした山水の潜在的可能性を提示します。また、会期中には多彩なゲストを招き、本展の魅力を掘り下げるギャラリートークも開催いたします。ぜひご高覧ください。

    Gallery

Gallery Talks

  • 2020.03.07

    第4回 ギャラリートーク

    光田由里(美術評論)×石井友人×近藤亮介

  • 2020.02.29

    第3回 「枯山水の土木工学――地形と借景」

    粟野隆(東京農業大学准教授)×槙原泰介×近藤亮介

  • 2020.02.22

    第2回 アーティストトーク

    石井友人×槙原泰介×高嶋晋一×中川周×近藤亮介

  • 2020.02.15

    第1回 「中国山水画の射程――臥遊と臨摸」

    呉孟晋(京都国立博物館主任研究員)×近藤亮介

Members

  • 石井 友人

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  • 高嶋 晋一 + 中川 周

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  • 槙原 泰介

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  • 水木 塁

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  • 近藤 亮介

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